#3 Jeanne (ジン)
会社員
Interview @北京,三里屯のカフェ、The Rug (July 15th, 2018)
中国、山東省出身。早稲田大学大学院アジア太平洋研究科卒業。これまで東京、北京、上海で働いてきた。
現在私は就活中。
初めての仕事を探すにあたって、
人生で何を成し遂げたいのか、
そもそも生きる意味は何か。
答えを求めているが、
わからないまま無気力になる。
そんな時にJeanneを思い出すと、わくわくする。
社会人生活に憧れた、きっかけの人
北京留学中、寮にこもりがちだった私を連れ出し、外を見る楽しさを教えてくれた。
初めて会ったのは、大学の同窓会(@北京)。
帰宅後、Jeanneからメッセージが届いた。
来週、東野圭吾原作の舞台があるから観に行こう!
初めての舞台、初めての東野圭吾。
急いで読んで観に行った。
そこから、
北京在住の英語話者が集まるBook Clubに通い、
日本人ながら初めて空手を体験した。(Jeanneは茶帯!)
離れた今でも、人を紹介してくれる。
ちなみに前回インタビューしたAlexも実はJeanneの紹介。
とにかくやってみる、とにかく行く、とにかく話す。
それが彼女の生き方なのだろう。
平日は会社勤務、週末は空手に始まり、アートに終わる。
それは自分をハッピーにする
一つの法則なのかもしれない。
落ち込んだ時もまずは外に出る。
そして、外に出る以上、おしゃれを完璧に。
手を抜かない。
服選びの基準は一つ、
着たことのないデザイン。
新しい自分を表現するために。
(最近はダンスを始めて、シンプル・スポーツ系ファッションらしい)
仕事も、金融→新聞社→広報→広告と
国を超えて探り続けてきた。
なぜそうするの?と聞いてみると
自分の価値を自分に証明するため。
自分に証明できれば、きっと人にも証明できる。
でも、まだ自分を認められるような地点に到達していない。
今年春に北京を去り、上海で働き始めた。
今も毎日のようにダンススクールに通い、
日々何かを求めて磨いている。
答えは今決めるのではなく、探し続けることに意味があるようだ。
Jeanneの作品集
#2 Alex Chambers / 黄亚历 / 廣田アレキ
学生
Interview@雕刻时光咖啡厅、北京 (July 14th, 2018)
アメリカ、ジョンズ・ホプキンズ大学卒業。在学中、東京大学へ1年間交換留学。2年前、北京で教育系ベンチャーに就職。この夏から北京大学とパリ政治学院との双方学位のプログラムで修士課程開始。
インタビューの当日、Alexは食中毒から回復したところだった。これが一回目ではないらしい。
なんでも食べてみる、見てみる、聞いてみる、やってみる。そんな精神を彼からはいつも感じる。
ちなみに、回復中動けなかった間は、テラスハウスにハマっていた。ハーフのメンバーが多く、共感できるのだと言う。
母国語:英語
ほぼ母国語:中国語
その他:台湾語(閩南語みんなんご)、日本語、フランス語、スペイン語
アイデンティティー探し
これまでずっと自分のアイデンティティーを探し求めてきた。
彼はよく自分のことを
“mixed race(混血)”だと言う。
1/2ドイツ人、1/4台湾人、
1/8日本人、1/8スペイン人。
(厳密に言えば、さらに細かいらしい)
アメリカ生まれだが、
台湾人のおばあちゃんのもとで育てられ、
一緒にご飯を食べながら台湾語を話した。
彼のアジアへの思いは
ここで形成されたのだろうか。
Alexは台湾人としてのアイデンティティーを
大切にし、問い続けてきた。
アメリカの学校には
ずっと馴染めなかった。
変わり者扱いされて、
いじめられ、
自分のことが嫌いだった。
アメリカにいた頃の写真を見ると、
アジア系の友達に囲まれる中、
目立つ。
アジア人には見えない。
2回にわたり、一人で台湾へ
自分のルーツを確認しに行った。
やはり居場所はアジアだった。
Though I’m mixed-race and undoubtedly different,
I’m Asian and
I’m proud to be Asian,
to be able to represent the energy.
僕は混血だし見た目はもちろん違うんだけど、
アジア人であること、
その精神を代表できることが
誇りなんだ。
しかし、今度は北京でも外国人扱いされる日々だった。
抵抗するうちに、このアイデンティティーを
より強く意識するようになった。
Purposeful Living 目的を持って生きる
日々をワクワクさせるため:
1. 仕事で疲れたら抹茶アイス。
2. 毎日趣味に費やす時間を作る。(語学勉強やダンス)
3. カフェ開拓。
4. 仕事でどんなに疲れていても、週末も出かけて新しい場所に足を運び、人と会う。
I really feel as if life is too short.
I don’t experience enough.
I can’t afford to take it easy.
人生は本当に短すぎる。
経験し尽くせないと思う。
だからのんびりするのはもったいないな。
一人一人が持つストーリー
Alexは安心して会話のできる人だ。
丁寧で、
穏やかに話し、
興味津々に聴く。
誰でも伝える価値のある
ストーリーがあると思う。
それを信じているから、僕はできるだけ人の話を聞こうとしている。それは相手をいい気分にさせたいからだけではなくて、
それぞれ本当に貴重な視点を持っていて、
人生においていろいろな人の
ストーリーを聞くことが大事だと思うから。
僕たち一人一人では人生の与え得る全てのことを経験できないはず。
だから僕は
人の視点を経験することで
それを補うんだ。
僕と話すことで同じように相手にもそのような視点を共有できたらいいね。
同時に、自分の意見もリスペクトし、
自分という存在も大切にする。
小さい頃にいじめられた経験から
自分を好きになる重要性を学んだ。
相手をリスペクトしながら、自分もリスペクトする。
そのバランスを取れるようにしていきたいと彼は話す。
谢谢你!
and thank you for the pictures!
Alex
quapaboi
Alexの書いた東大留学記:
#1 Makiさん
起業家 / MAKI RYU デザイナー / 日本語教師 / PRコンサルタント
Interview @北京郊外のご自宅 (July 23rd, 2018)
遠くから歩いてくる姿ですぐに彼女だとわかった。
女優のようなオーラ。
それでいて、話してみると前から友達だったかのよう。
日中のBackground
ご両親は中国の方だが日本生まれ。
幼少期は日本で過ごした。
高校から台湾の現地校に通い、
初めての0点。
ゼロからのスタート。
度胸がついた。
最後はなんとかなる。
その結果、
中国トップの清華大学美術学院に入学し、デザインを学んだ。
学費から生活費まで全て自分で稼いだ。
アート界で生き残るために
アーティストがひしめく中、
「自分らしさ」が何より大切だった。
人と同じでは埋もれてしまう。
今日まで自分の価値観を信じ、
スペシャルであることを追い続けて来た。
そのレシピは、
「人の価値観に影響されず、
自分で考えること」
起業家としての再挑戦へ
大学卒業後、すぐ自身のファッションブランドを立ち上げた。
その後、ビジネス面での知識が足りないと感じるや、
某大手PR会社に勤務。
昨年退社し、自身のブランド
MAKI RYUをリニューアル。
PR会社時代に学んだブランディングを生かし、
新たに挑戦し始めた。
現在は日本語教師、そして日系企業向けコンサルティングもこなす。
一見ファッションデザインと
接点のない二つのキャリアも
彼女は繋げてしまう。
これから就職する身として
印象的だったMakiさんの言葉。
やりたいことを思いついたとき、
すぐにできる
ライフスタイルがいい。
そのためにはお金も必要。
でも決していっぱい稼ぐのが目標じゃない。
お金に生活を
コントロールされたくはないだけ。
幸せって何か?
幸せって
人に決められるものじゃない。
でも知らないうちに
外部に影響されている。
みんないわゆる
社会的な幸せを求めていると思う。
さらに言うと、
自分の知ってる世界って
世界のこれだけ。
これだけの価値観で
自分の幸せは決められない。
これ以上の楽しいことが
あるかもしれない。
一生解決されなくても、
問い続けるのが
重要だと思う。
ありがとうございました!
Makiさん
maki_ryu
Weibo/Douyin/Zhihu:
雅绮 maki
Wechat public account:
MakiRyu
できない、だからやる
気付いたら私の座右の銘。
できない、
と思うと、
やりたくなる。
文才がない。
だから書き始める。
卒業後どうするか。
現在模索中。
刺激を求めて会いに行く。
最初の5人は北京で。
生き方にパッションを感じる人たち。
自分の夢を追い続け、
自分の価値観を信じ、
自分の「完璧」に向けて、
問い、動き、続けている。
まだまだ会ってみたい。
インタビューするかも、あなたにも。
その時は、よろしくお願いします!